2024年08月20日
【生機ってどう読むの?】CIOTAのデニムジャケット

4 Pockets Denim Jacket
CIOTA JKLM-206-MBK
生機(きばた)とは、
糸を製編機織して得られる面状の布で、
染色・仕上げ加工される前の布を指します。
「織り上がり、織り卸し、グレー」などの別称も。
デニムも例外ではなく、
製織が終わった段階の、
整理加工がされていないものを生機デニムと呼んでいます。
のり抜き、防縮加工、斜行止め加工、毛焼き加工といった
通常施される最低限の加工も
なされていない状態です。
例えば斜行止め。
ジーンズは綾織りです。
そのままだと洗うと綾目に沿って斜行してきます。
サイドの縫い目が前に出るように捩じれてくるのです。
これを防止する加工が普通は入ります。
生機(きばた)デニムは
こうした現代のジーンズが持つ
お化粧の美しさを敢えて排して、
素顔の優しさで勝負したデニム。
加工技術が未熟だった古き良き時代の表情を
できる限り再現。
捩じれや縮みなども個性として、
本格的でヒトクセあるジーンズを楽しむためのもの。

CIOTA(シオタ)の生機ブラックデニムジャケット。
いい具合に捩じれてます(笑)
腰ポケット付きの4ポケットモデル。
俗にサードと呼ばれる
スタンダードモデルを踏襲したスタイルです。
埋め込み型の胸ポケットから
ウェストバンドに向かったV字型のステッチラインが特徴。
両脇にポケット有。
旧式力織機(シャトル織機)で織り上げたセルビッチデニム。
硫化染料によるロープ染色のムラ糸を使用。
ヨコ糸は超長繊細綿・スビンコットンを使い、
ムラ糸によるオーセンティックな表情と、
しなやかな手触りを実現しました。

LEVI'Sと比較するとウエストのシェイプが
こちらの方が少ない気がします。
CIOTAの方が若干ボックス寄り。
ただ僕が毎日ジージャンを着ていたのは、
もう40年も前の話。
確かにその頃はこの形のジャケットが生活の一部でしたが、
余りにも昔過ぎます。
その間にマイナーチェンジしたかもしれないし、
沢山の微妙なシルエット違いの復刻があったはず。
タイト過ぎることが多い古着より
合わせやすい気がしますといった程度の
個人の感想だと思ってください。
近年の僕はもっと身幅ワイドな所謂セカンドタイプが多かった。
それよりはコンパクト。
トレンドも上が小さく下がワイドになってきているので、
ちょうどいいくらいです。

この数年ナイロンとか化繊をメインにしてたせいか、
とても新鮮。
硫化染料による褪せた黒の風合いもよく、
なにより汗をかいても洗えばいいだけの
気軽さもグー。
Post O’Alls(ポストオーバーオールズ)の
ナンバーワンジャケットも同様ですが、
有機的な雰囲気のある羽織を
プリントやメッセージの入ったTシャツで着るスタイルを
Narrenschiffはこの秋推しています。

もう昭和はデータの中にしかなく、
僕があこがれたヒーローたちも
順番に鬼籍に入っています。
いつのまにか自分が生きてきた世界とは
全く別の世界。
なのに40年前とほとんど変わらないジャケットが
トレンドに挙がってくる不思議。
正直癒されます。
こんなことに癒されてる俺は後ろ向きだなとは思いますが、
そうはいってもやっぱり親近感は湧いちゃう。

吹き出しで隠した顔の部分に
18歳の僕を入れても全く違和感ない写真。
あなたも末永く着たいのなら
これにしませんか。
一緒にそうしようよ。
通販はNarrenschiff.jpで。
⇒https://narrenschiff.jp/?pid=179359344
Posted by ナーレンシフ at 18:55│Comments(0)
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