2024年05月06日

kolorのスキーヤーロゴBIGポロ

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変形カノコ



kolor 24SCM-T01201

うっかりお隣の夕飯の景色を見てしまうと

物悲しい気持ちになるんだよね~と、

むかし誰かが話していました。

糸井重里さんか南伸坊さんだったような気がしますが、

ハッキリは記憶していません。

コロッケの数の問題ではなく、

たとえステーキだったとしても、

なんとなく貧しさを感じてしまうもんなんだ、

それは人間が自分を選べない存在であるという、

生の根源的な貧しさが生活には必ず露呈してしまうからだ、

という論旨でした。

人間は自分の顔を選べません。

からだを選べません。

生まれてくる場所や時を選べません。

お隣の夕飯風景には、

自分で自分を選べないという貧しさが

丸出しになっちゃった哀しさが覗いている、と。


感覚としてよくわかります。

なんならファッションは、

この貧しさをなんとかして払拭するためことを

主眼とした遊戯であるとさえ言えなくもない。

ファッションショーを見ると、

こんなの着て歩けないよというもののオンパレードで、

とにかく過剰ですもん。

あの過剰さは、

生の根源的な貧しさを覆い隠すには

あそこまでやるしかないという類の過剰さだと思います。

あそこまでやらないと、

隣の夕飯の物悲しさと手を切れない。

20世紀以降のファッションは

ずっとそういう過剰さをエネルギーに進んできました。

ただここへきて、

そういう過剰さがなんだかピンとこないな~と、

そんな時代になってきた。

入れ替わるようにベーシックやミニマルな服が

すごく持て囃されていますので、

これからは過剰ではなく適切さが求められるんだと

おっしゃる方も居るは居る。

でも僕はまた少し違う考えなんです。


たしかに昔のような過剰さは低空飛行になったけど、

別の過剰さは今でも人々に

選ばれているじゃないかと思うんです。

例えばほとんど唯一のアパレル勝ち組であるユニクロ。

ぼくには過剰なシンプル、

過剰な清潔に見えます。

ユニクロの過剰さ加減は

他と比較するとわかりやすいはずです。

イオンやヨーカドーの紳士服売り場で売られている

大抵のものにはワンポイントが付いています。

NIKEやadidasといったスポーツウェアも同様です。

ちょっと左右不対称くらいの方が

人間は安心するんじゃないでしょうか。

だけどユニクロのデザインにはそれが無い。

異様なほど無いんですよ。

あらためて見ると過剰にミニマル、

過剰にシンプルだと気付くはずです。

さらにMUJIとも比較してみます。

MUJIが得意とするのはスラブコットンの製品のような、

少し粗野で有機的なテイストを残した表現です。

所謂ナチュラルというやつですね。

そこにアイデンティティーを置いているのは明らかで、

それは日常着として普通の事に思えます。

対してユニクロには

そうした表現がほとんど見当たりません。

ユニクロの代名詞はヒートテックとエアリズムですけど、

どちらも極端にクリーン、

工業製品然とした清潔感で、

ナチュラル感は感じない。

シャツもニットも同様で、

有機的な表現は少ないでしょう。

見事なまでにクリーンなんです。

今、世の中ではそうしたユニクロが独り勝ちしている、

つまり皆に選ばれている。

デザインとしてワンポイントが嫌われているのでしょうか。

ナチュラルよりクリーンが好きという人が多いんでしょうか。

僕は違うと思う。

そういうことではなくて、

ユニクロにはある種のやりすぎがあり、

人間の根源的な貧しさに目を向けずに済むような

過剰さを持っていることが、

一番選ばれている理由のような気がするんですよ。


最近、すでに絶世の美女なのに

さらに美容整形する女優さん、

多くないですか。

顔立ちの美醜としてはとうに解決してるわけですけど、

自分を選べないという根源的な貧しさを払拭したいから、

人工的な領域につっこむまでやりすぎないと、

完結しないってことなんじゃないかと思うんですよ。

あるいは凄く食べにくそうで味も想像できない

インスタ映えスウィーツ。

あれもあそこまでやらないと

他人の食事を覗いちゃった時の物悲しさを

掃え無いからだと思うんですよ。

そもそもやりすぎであることに意味があるとしたら、

過剰さを批判しても始まらない。


ファッションの話に戻りますね。

確かに以前のように沢山装飾すれば済むとは

ぼくだって思っていません。

現在選ばれているのは、

むかしの過剰さとは異なる過剰さでしょうから。

ミニマルを通して伝える過剰さもあるわけで、

方法は個々に考えていかなくてはなりませんし、

そもそも根源的な貧しさを払拭するのではなく

受け入れるという選択だってありえる。

過剰さで何かを覆い隠すことの是非こそ、

きちんと考えなくてはいけないという姿勢には

ぼくも賛同します。

ただ、

人間の根源的な貧しさ・哀しさに

正面から向き合うことなくデザインされたものでは、

甘っちょろいんじゃないか、

皆さんに選んでもらえないんじゃないか、

というところまでは

言っちゃってもいい気がするんです。

kolorのスキーヤーロゴBIGポロ

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というわけなのかどうなのか、

本日の紹介は過剰さブランドの筆頭、

kolor(カラー)です。

これは中では割合普通の方のポロシャツなんですが、

身幅が余分にデカいのと、

前立てのところに明らかに過剰なロゴマークが。

なぜ夏物なのにスキーなのでしょうwww

わけがわからないところが良いと思って買い付けました。

通販はNarrenschiff.jpで。

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Posted by ナーレンシフ at 13:56│Comments(0)noir kei ninomiya
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