2022年07月26日
【着用画像】kolorのデニムシャツジャケット。

13.5ozデニム
kolor 22WCM-G12109
90年代の終わり頃のことだったと思います。
静岡のギャルソンプリュスにいたT君の後輩、
某セレクトショップのK君に
裏原宿に連れていって貰いました。
僕の女友達のEちゃんを紹介したか、
紹介してあげて欲しいと言われていたか、
彼とはそんな縁だったと記憶しています。

僕はギャルソンのズードスーツがMyスタイルでしたが
既に「U(アンダーカバーのこと)」や「G(グッドイナフ)」が
30を越えていた僕より若い世代の間で、
人気があるのは知っていました。
流行りの雑誌「CUTIE」も読んでいましたしね。
ただ実際にそれを着ている若い子と
買い物に行くのは初めてでした。

今では伝説になっているお店「NOWHERE」とか
いろいろ行ったんですけど、
その時K君が古着のデニムの上着を買ったんですよ。
キャットストリートの「go-getter」というお店で。
店名を聞いて「おおっ」って思った方も多いでしょう。
後に凄くメジャーになりますけど、
僕はその時「go-getter」が
どういう位置づけのお店かまだ知らなくて、
マニアックだなぁと感じただけ。

前置きが長くなりました。
その時K君が買ったデニムシャツジャケット。
今日ご紹介するこれと
そっくりなデザインだったんです。
唯一シルエットが違いますけど。
あの時のものは70年代古着でタイトでした。
K君が少し小さいかなと迷っていたのを覚えています。
こちらはすごくビッグ。
バルーンシルエットです。

ブランドはkolor(カラー)。
あの時はまだ無かったブランド。
デザイナーの阿部さんは
当時「PPCM」をやっていらっしゃったはず。
僕は着ていなかったけど、
好美は少し持っていたのかな。
おそらく70年代のデニムシャツや
デニムジャケットを解体・再構成。
戦後のアメリカンビンテージから発想し、
デザイナーズらしい再構成を施した一着は、
僕みたいなおじさんにとって、
こんな風にいろんなことを思い出させるアイテム。
各人それぞれの記憶が蘇ってくるはずです。

トレンドのウエスタンシャツなどの要素が
がっちり入った粗野で伝統的なディテール。
一方で全体像は近年のkolorが得意としてきた
オーバーサイズシルエットを活かし、
モードで先鋭的な印象。
今期もkolorは落ち着いたものから実験的なものまで
いろいろリリースされていますが、
Narrenschiffはこれをセレクト。
心を込めてお勧めしたいと思っています。

不景気になるとトラッドが売れると昔から言われていて、
今、まさにそうなんですが、
このジャケットは
トラッドという過去を十分に踏まえたところに、
創造性という未来をきちんと掴んで加えてみせた上で、
現在の生活に溶け込む着こなしが可能に仕上げられています。
同時代の人々が抱えた内向きな気分に寄り添いながら、
それを打破する力をデザインに込める。
プロの仕事だなと思わずにいられないし、
着る側もそれに応えて欲しいと願うからです。

そう言えば10代など新しい世代に
2000年前後のリバイバルが刺さっているみたい。
K君との思い出のあの頃のスタイルがまたきているのかな。
ファッションはは時代やある年齢の記憶と不可分。
このジャケットなら
2020年代の記憶に相応しいと思うんだけど、
どうかな。
通販はNarrenschiff.jpの下記URLから。
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Posted by ナーレンシフ at 18:22│Comments(0)
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