WEATHER DOWN SHIRT JACKET



PORTER CLASSIC　PC-026-1740



初めて降る雪を見たのは、

小学校２年生の時だったと思う。

今思えば薄っすら積もっただけだったが、

それでも大騒ぎで

雪合戦の真似事をしたり、

小さな雪だるまをつくったりした。





静岡は雪が降らない。

それでも子供の頃はまだ

水たまりの跡や田んぼの畔に、

薄い氷が張ることはあった。

わたしが覚えているのは、

凍えながら出た通学の道行きを、

パリパリ音を鳴らして歩いたこと。

畦道から田んぼへ駆け出て、

その音を追いかけたこと。





春におばあちゃんと寝ころんだレンゲ畑が、

今朝は透明なキラキラした膜で覆われている、、、。

まるで魔法のようだった。

寝ていたカエルが起きだしたり、

葉っぱが赤く色づいたりするのは違う次元の

不思議な出来事。





わたしはわたしが眠っていた夜のうちに

起こったなにかについて想像した。

キラキラした膜がが降りてくる様子について。

ガラスともビーズとも金属ともつかない

半透明でとても美しいものが降りてくるところ。





PORTER CLASSIC（ポータークラシック）のダウンジャケット。

今年は人気のシャツジャケットをベースに、

ポケットなど細部をダウン用にリデザイン。

長めの着丈。

ブルゾンのようでもあり、

ショートコートのようでもある。





ダウンに詰まっているのは水鳥の羽毛と羽根だ。

鳥の魂が少しだけ自分に宿ったような気がする。

水の上を滑ってどこまでも行きたい。

空を飛びたい。

鳥になる事はできないが、

そう想像する気持ちは芽生える。





近年はもうキラキラした膜を見ない。

地球は暖かくなったと報道されているし、

自分もそう思う。

それでもダウンを着たい。

Ｔシャツの上にすぐにでも。

なにかを想像させてくれるから。

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